「じゃぁ」と言い、小野寺はマンションの中へ私を連れて入っていった。
小野寺の部屋に入る。
ドアが閉まった瞬間、私の思考回路が復活。
ドアを再び開けようとするが、小野寺に邪魔させられた。
「帰らせねぇよ」
ニヤリと口元をあげて笑う彼に、苛立った。
彼は、私の肩に手をのせて、奥に誘導した。
そして、ソファに座らせ、コーヒーをだした。
私は、だされたコーヒーに口をつけることなく、彼に聞いた。
「さっきのアレはどういうこと!!??」
「女が面倒くさいことを言ってきたから、たまたま通りかかった愛美を利用させてもらった。
それだけ」
まったく悪びれる様子もない。
「ふざけないで!!
あんたの色恋沙汰に私を巻き込まないで!」
迷惑をかけりるのは、大嫌いだ。


