雲から足が離れるくらい、高く持ち上げられていた

息が出来なくて、必死にもがいていた

 「キミは可愛い鴨だ。殺さない代わりに、その身体を頂こうか」

不気味に笑うと、悪魔はルリを宙に投げた

それから、意識が途絶えた――

息が出来なくて意識が途絶えたのか、恐怖心がピークに達して意識が途絶えたのか、正確な状況はルリ本人にも把握されていない