「フッ、さっきからあたしのことを見ていたはずなのによく言うな。」
「…………っんだと。」
「うるせぇよ。てめぇの顔も何もかもが吐き気が済んだよ。」
「もう1度…………言ってみろ。」
「あぁ、何度でも言ってやるよ。女に怯えながら生きてるクソ弱い悠葵さん。」
あたしは鼻でソイツを見ながら笑う。
「てめぇ!?!?」
「悠葵っ!!ダメです!?」 「女には手を出すなっ!!」 「危ねぇ!!」
舜弥や竜呀、哲平の止める声を聞きながら悠葵はあたしに向かって走ってくる。
「お前、殺そうか。」
あたしはソイツを見て、笑った。
あたしは走って向かってくる悠葵に力の限り腕を後ろに引くと………。
「嗄綺、止めておけ。」
あたしの振り上げた手は、誰かによって動きを止められてしまった。
「…………この香り。真純か。」
「覚えてくれてたのか。」
「覚えてるに決まってるだろ。離せ、クソが。」
「随分、切れてんじゃんかよ。」
「てめぇが先に殺されたいか??」
「それは遠慮しておく。」
真純はあたしの腕から手を離した。
あたしの腕は力を無くしてそのまま落ちる。
「真純さん、嗄綺と知り合いなんですか??」
哲平がさっきのあたしの言葉に傷付いているのか悲しそうな顔であたしを見ながら真純に問いかけていた。
「あぁ、そうか。お前等は知らないのか。」
「真純、余計なことは言うなよ。」
「言ってやれば良いじゃねぇかよ。」
「こいつ等に話して何になるんだ。それに………。」
真純はあたしに向かってくるはずだった悠葵の腕を離した。
「もうこいつ等もあたしを知ろうとは思わないからな。」
あたしは、真純に向かって言った。

