でも死ねなかったよ――――


洋祐が私の所へ戻ってきて

くれるかなって思ってたら




「優香は可愛いから仕方ないね」

「っ」



私が俯いてそう呟くと

優香も洋祐も目を背けた



「ほんとは今、優香の事羨ましい」

「・・・・・・」

「美紗、ごめんな・・・・・・」






洋祐が少し泣きそうになって

私に何度も謝った、ごめんと



私は許す気はなかった

でも

許さない気もなかった