仕事をしていた方が何も考えなくて楽だから、 ただずっとパソコンに向かっていた。 ふと、時計を見ると9時になっていた。 もうこんな時間かって。 いつもは思うはずなのに。 まだこんな時間かと思うのは、 やっぱり篤真のことを考えてしまうからで。 私はなにも、考えないようにして 帰る支度を始めた。 携帯の電源を入れると、 何十件もの着信と受信の文字。 3日間、もうこの状態だ。 相手なんて見なくたってわかる。