でも、今の感触…。 指で唇に触れる。 まだ、熱い。 ああ、現実なんだなって。 そう思うと嬉しくてついついにやける。 「ゆあ」 呼ばれて寝室から出る。 「この後、帰った方がいいだろ?送るよ」 「え、だけど…」 仕事遅れないかな? 「ゆあが早く起こしてくれたから間に合うよ。 それで、仕事終わったら 明日休みだしデートにでも行こうか」 「うんっ!」 笑顔で頷いた。