私が外に出た頃には電話は終わっていて、 笑顔でいっぱいの凛子がいた。 「今から来るみたい!」 そっか、土曜だから仕事も休みか…。 なら、私はいない方がいいかな? 「なら、愁がきたらかえるね」 「あのさ」 「ん?」 「…篤真のこと、忘れないであげて欲しい」 「え?」 「そして、求めて欲しい」 「…どういうこと?」 「ねぇ、篤真は死んだと思う?」