いくら春休み中といえ、朝はいつものように職員会議がある。 「えっと、他に何か連絡事項などはありませんか?」 校長はそう言って周りを見渡した。 「あ、あの、ちょっといいでしょうか?」 俺がそう言うと、周りが俺に注目する。 「深山先生、何でしょう?」 俺は椅子から立ち上がる。 「私事で申し訳ないのですが……実は親戚の子を預かることになりまして……」 昨日、寝る前に考えた嘘。 学校に黙っておくわけにはいかず、でも蒼太を自分の子供だとは言う勇気はなかった。