フォークでハンバーグを食べる蒼太。
「おいしいねー!」
口の周りにソースをいっぱいつけた蒼太はそう言って笑顔を見せた。
そう言ってもらえて嬉しいよ。
確かに味は悪くない。
見た目が悪いから不味そうに見えるだけで。
ハンバーグを美味しそうに食べる蒼太。
昨日まで全く蒼太の存在なんて知らなかった。
今日、いきなりパパと呼ばれ、ここで一緒に暮らすようになった。
ここに来て蒼太がママと言ったのは、俺が綾菜と電話していた時だけだ。
それからママと一言も発してない。
普通、蒼太くらいの年齢の子供はパパよりママじゃないのか?
蒼太はママが恋しくないのか?
それに、今まで会ったこともない俺のことも躊躇無くパパと呼び、嫌がる素振りを見せないのも不思議だ。



