初めて作ったにしては上出来だと自画自賛したのに……。
焼き上がったハンバーグは、とても美味しそうと言えるようなもんじゃなかった。
焼けたか確かめるため、何度も箸で刺したから形は崩れ、表面は焦げている。
こんなの蒼太に食べさせて大丈夫なのか?
「パパー!いいにおいねー!」
リビングでテレビを見ていたはずの蒼太が匂いに誘われキッチンに来た。
うん、匂いはいい。
匂いだけはね。
「パパ、ハンバーグ食べる!」
蒼太、お願いだからそんな目をキラキラさせないでくれ。
「なぁ、蒼太?ご飯、食べに行こうか?」
「やだ!」
蒼太は首を左右にブンブン振る。
子供って外食を喜ぶもんなんじゃないのか?
「ハンバーグ、失敗しちゃったんだよ」
「パパのハンバーグがいい!」
蒼太はそう言って、俺の足に抱きついてきた。
仕方ない。
蒼太がそこまで言うなら……。
「じゃあ、用意するから手を洗ってな」
俺は蒼太の頭をクシャクシャと撫でた。
顔を上げてニッコリ笑う蒼太。
キッチンの流しの水道を出し、蒼太を抱き上げ手を洗わせる。
ダイニングテーブルにハンバーグとスープとご飯を用意した。



