さっきまで笑顔だった子供の顔から笑顔が消え、体をクネクネと動かし始めた。



「ど、どーした?体の具合でも悪くなったか?」


「……しこ」


「えっ?」


「……しっこ」


「は?」


「おしっこ!」


「はいぃぃ?」


「おしっこ!おしっこ、もれちゃう!」



え、え、え、え……。


子供は俺から離れ、足をバタバタさせる。


そこの廊下で……。


いや、まてそこはマズイ。


マンションの廊下でさせてるところを誰かに見られたら……。


……仕方ない。


俺は子供を抱きかかえ、トイレに急いで入った。