【先生×生徒シリーズ】ある日突然、パパになった俺の物語




相変わらず蒼太はハンドル操作をしている。


蒼太と同じカートを押している人を何人か見かけた。


澄ました顔してよく押せるよな。


やっぱ慣れなんだろう。


別にジロジロ見られてるわけではないけど恥ずかしさを感じてしまう。


てか、ハンバーグの材料って何?


挽肉はわかるけど他の材料は何だ?


俺はカートを端っこに寄せて、スマホを取り出して“ハンバーグ 材料”で検索をかける。


その時……。



「先生?」



後ろから声をかけられる。


えっ?誰?


“先生”と呼ぶってことは学校関係者だよな?


生徒か保護者か……。


それとも同じ学校の教師か……。


誰にも会わないように遠くのスーパーに来たのに。



「深山、先生?」



もう一度、呼ばれる。


心臓がバクバクして、俺はゆっくり声のする方に振り向いた。