教室に入り、園児1人ひとりに与えられたロッカーからカバンを出す。
それを蒼太の肩に斜めにかけてやった。
「あ、お父さん?」
「はい」
「もし良かったら、参加保育に来られませんか?」
「えっ?参加保育、ですか?」
正座をしていた俺はその場に立ち上がる。
「えぇ、職員の補助者として園で1日過ごして頂くんですが、保護者の皆様には年に1回の参加をお願いしてます」
「あの、蒼太の母親は参加したんですか?」
「えぇ、森本さんは8月に参加されましたよ」
「じゃあ、もう……」
母親が参加したなら俺はいいんじゃないですか?
そう言おうとした。
でも……。
「ぜひ!お父さんにも参加して頂きたいです!これ、プリントです」
綾瀬先生はプリントを差し出してきた。
それを受け取り拒否することも出来ず、プリントを受け取った。



