「飯でも食わね?」 灰皿に吸殻を落とした尊がそう言ってきた。 「あ?……あぁ、そうだな」 時計を見ると、もうとっくに昼の時間は過ぎているけど、朝から何も食べてなかったから腹は減っている。 俺は灰皿に吸殻を落とした。 大学を卒業して、仲間内の飲み会はあるけど、尊と2人で飯を食うなんて初めてじゃないかな。 俺と尊は喫煙ルームを出た。