次から次へと園児が集まって来る。


こっちで遊ぼう、あっちで遊ぼうと手を引っ張られ園児達のお誘いを受ける俺。


突然やってきたモテ期。


あまり嬉しくないモテ期。


俺は綾瀬先生を見て助けを求める。



「蒼太くんのパパは忙しいから、また今度遊んでもらおうね」



綾瀬先生はそう言って園児達を俺から離していく。



「パパ、帰るの?」



最後まで抱きついていた蒼太が少し寂しそうな顔でそう言って俺を見上げていた。



「夕方に迎えに来るから、それまで良い子でな」



俺は蒼太の頭を優しく撫でる。


笑顔になった蒼太は俺から離れて、おままごとメンバーの元に走って行った。