「パパ!」



蒼太が顔を上げてクリクリの目で俺を見てニパァと笑う。


その笑顔に胸がキュンとなる。



「おままごとしてたのか?」


「うん!」


「そっか」



俺は蒼太の頭をクシャクシャと撫でた。


おままごとをしていたメンバーも俺の側に来る。



「おじさん?蒼ちゃんのパパ?」



女の子がそう聞いてきた。


おじさん……。


いや、まぁ、3歳児、4歳児からしたら俺はおじさんだけど。


面と向かって言われると地味にへこむ。



「そうだよ」



園児には嘘をつけない。


違うとは言えなかった。



「蒼ちゃんのパパも一緒におままごとしよ?」



女の子が蒼太に負けないくらいのクリクリの目で俺を見てそう言うと、手をギュッと握ってきた。


再び胸がキュンとなる。


いやいや、園児にキュンとなってどうすんだよ。


俺はロリコンじゃねぇ!