【先生×生徒シリーズ】ある日突然、パパになった俺の物語





「お父さんは学校の先生との事ですが、土日はお休みですか?」


「部活は持ってないので、基本、休みですが、たまに出勤することがありますね」


「そうですか」



綾瀬先生はそう言ってメモを取り始める。



「ここは月曜から土曜までで日曜日はお休みなんですが、もし日曜日に出勤になった場合はどうされますか?」


「みなさん、どうされてるんですか?」


「年中無休の託児所を利用したり、実家のご両親に頼んだり、ベビーシッター、旦那さんや奥さん、片一方が休みを取ったり、いろいろですね」


「そうですか……」



日曜出勤なんて、年に数えるほどしかなくて、全くないとは言えない。


綾菜の両親は、すでに亡くなっていて頼れない。


うちの親は両親共に健在だが、いきなり孫です。と連れて行ったら倒れるかもしれない。


どうするかな……。


まぁ、それはまた考えるか。


てか、綾菜はどうしてたんだ?


もし、完全週休二日制の会社ならいいけど、サービス業なら……。


綾菜は仕事は何をしてたんだろう。