「でも、お父様がしっかりされた方で安心しました」
「はぁ……」
じゃあ、もし、しっかりしてなかったらどうなるんだよ?
と言う言葉をグッと飲み込んで、そう相槌を打った。
「じゃあ、あとは綾瀬先生の方からお話がありますので、私はこれで失礼します」
園長先生はそう言って、席を立つと頭を下げて園長室を出て行った。
「蒼太くんのクラスの担任をしている綾瀬です」
綾瀬先生はニッコリ笑って頭をペコリと下げた。
「深山です」
「蒼太くん、とっても良い子で、下のクラスのお友達のお世話も進んでしてくれるんですよ」
「そうなんですね」
「お父様に書いて頂きたい書類が、この封筒に入ってますので、また書いたら登園の時に持って来て下さいね」
綾瀬先生はA4の封筒をテーブルの上に置いた。
「わかりました」
「それから、これはクラス通信です。月に2回から3回発行してます。お子さんの園の様子とか、お知らせとか書いてあるので目を通して頂ければと思います」
「はい」
テーブルの上の封筒の上に置かれたクラス通信。
それをチラ見する。
カラフルなクラス通信には写真が沢山載っていた。



