「また、寂しい1人生活の始まりだよ……慣れるまでに時間がかかりそうだけどな……」
俺はそう言ってクスリと笑った。
「そうですね……」
今井はそう言って紅茶を一口飲む。
俺はテーブルに置かれた蒼太の車のオモチャを再び手に取った。
我慢していた感情が溢れ出し、情けないことに涙がポタポタとダイニングテーブルの上に落ちていった。
「ゴメン……」
「いえ……」
今井はそう言って、項垂れていた俺の頭を撫でてきた。
顔を上げて今井を見る。
その時、胸がドクンと高鳴った。
無表情のままの今井。
「泣いて下さい。遠慮しなくて大丈夫です。辛い時は泣いて下さい」
そう言って頭を撫で続ける今井。
こんな時にでも俺の胸がドキドキしていて……。
今井を抱きしめたいと思ってしまったんだ。



