ダンボール箱をリビングの床に置いた。 そのダンボール箱の前にしゃがみ、頬に手をついてダンボール箱を見つめる蒼太。 「うわぁ!何だろうねぇ!」 そう言って目をキラキラさせてる。 俺はダンボール箱に貼られていたガムテープをベリっと剥がし箱を開ける。 その中には子供服やオモチャ、保育園で着る制服や体操服、下着など、蒼太のものだとわかるものが詰まっていた。 それを見て、綾菜はもう蒼太を迎えに来ないんだろうと思った。 自分の荷物を見て目をキラキラさせている蒼太。 少しだけ胸が痛む。