蒼太を降ろす。



「晴翔、ありがとうね……」



綾菜が蒼太の手を握り、そう言った。



「あぁ……」



俺は、蒼太の目線に合わせてしゃがんだ。



「蒼太、これパパから蒼太にクリスマスプレゼント」



俺は持っていた紙袋を蒼太に渡した。



「わぁ!」



目をキラキラ輝かせ、紙袋を受け取る蒼太。


蒼太が俺に抱きついてきた。


小さな手で俺の体に抱きつく。


俺は蒼太をギュッと抱きしめた。



「蒼太、ママの言うことをちゃんと聞くんだぞ」


「はい!」


「蒼太は男の子だから、ママを守ってやってな」


「はい!」



俺は蒼太を離した。



「いい子だ」



蒼太に笑顔を見せて、頭を撫でた。


綾菜が蒼太の手を握る。


俺は立ち上がり、綾菜を見た。