蒼太と手を繋ぎ、3人で歩いてゲートに向かう。
あと少し……。
あと少しで蒼太と過ごした最後の日が終わる。
「パパ?」
「ん?」
蒼太を見下ろすと、俺を見上げていた蒼太は笑顔だった。
泣きそうになるのを必死に堪えていた。
泣いたらダメだ。
最後は笑顔で別れようと決めていたから。
「パパ、抱っこ!」
蒼太が俺に手を伸ばしてきた。
蒼太を抱き上げる。
「パパ、苦しい」
「ゴメン……」
ギュッと強く抱きしめていた手を少し緩めた。
ゲートの前に来た。
ここを越えると、終わるんだ……。
ゲートをくぐる足が微かに震えていた。



