蒼太を車に乗せて、綾菜と待ち合わせしている遊園地に向かった。


遊園地に決めたのは蒼太のリクエスト。


このまま遊園地に着かなきゃいいのに……。


そんなことを思いながら遊園地な向かう。


クリスマスイブで休日が重なったこともあり、多少の渋滞はあったものの定刻通り着いた。


駐車場に車を停め、車から降りた。


出入口のゲート付近で待つと言っていた綾菜。


蒼太と手を繋ぎ、出入口のゲートに向かう。


早く行きたい蒼太。


少しでもゆっくり歩きたい俺。


蒼太に引っ張られるように歩く。


だんだんと見えてきたゲート。


その時……。



「ママ!」



蒼太はそう言って、俺の手から離れて走って行ってしまった。