『ホントに!?』
綾菜のテンション上がった声。
その声が胸に突き刺さる。
「うん……」
『ありがとう!いつにしようか?明日でもいい?』
えっ?
明日?
そんな急に?
「ちょ、ちょっと待って!明日とか急には無理だよ」
『どうして?』
「蒼太にまだ話してないんだ……」
『そうなの?』
「あぁ。…………なぁ、綾菜?」
『ん?』
「お願いがあるんだ……」
『お願い?なに?』
「クリスマスイブの日に、3人で遊園地か動物園か水族館とか、蒼太の喜びそうなとこに行かないか?」
それが、俺のお願い。
最後の日はクリスマスイブと決めていた。
だからその日は、パパとママと蒼太と3人で遊んで、蒼太に沢山の思い出を作ってやりたかったんだ。