「香恋は小学校の先生になるのが夢なんです」
「そうなんですか!?」
今井が小学校の先生とは……。
意外だな。
「えぇ……」
「意外でしょ?」
さっきまで泣いていた今井のお姉さんは、そう言ってクスッと笑った。
「そうですね。ちょっとビックリしました」
「だから香音と空斗のために、自分の夢を諦めて欲しくないんです。私はもう夢を叶えたので、次は香恋の番なんです。私の今のこの気持ちを父と兄にも話しました」
「お父様とお兄さんは何とおっしゃってましたか?」
「父も兄も私と同じ気持ちだったみたいで、私がここに戻って来るのも賛成してくれて、2人ともなるべく協力してくれると言ってくれました」
「そうですか」
今井のお姉さんの話を聞くまでは、今井に妹と弟の面倒を全て押し付けてるのかと思った。
でも、今井のお姉さんの本当の気持ちを聞いて、父親もお兄さんも同じ気持ちだとわかった今、みんなが家族のことを思いやってるんだとわかって嬉しかったんだ。



