【先生×生徒シリーズ】ある日突然、パパになった俺の物語





「先生は女子に人気ですよ。休み時間なんかよく先生の話をしてるのを耳にしますし」


「そうなんだ」



俺はそう言って苦笑いした。


バレンタインのチョコや家庭科で何かを作ったら、女子にもらうこともあるけど、でもそれは他の若い先生も同じで、そんなもんだと思っていたけど。



「だから私と一緒にお昼を食べたり、こうやってプライベートで会ったりしたら迷惑かなと思いまして……」


「いや、全く思わないけど?前にもそう言ったじゃん。だから今井は気にしなくていい。もし迷惑だと思っていたら今井と昼休みに話ししたり、家に呼んだりしないよ?」


「そうですか」


「確かに、教師が特定の生徒とプライベートで会ったりするのは良くないことかもしれない。でも今井とは教師と生徒の関係だけじゃなくて、子供の関係もあるわけだし。まぁ、あれだ。今井はあの子達の保護者ではないけど、実質、保護者みたいなもんだし。生徒でもあるけど、世間で言うママ友、パパ友みたいな関係でもあるわけだ」


「そうですね」


「うん」



そうは言ってみたものの、やっぱりあまりお互いに深入りしない方がいいのかな……。


でもな……。


そう思っていても、だからって今井との今の関係を断ち切れるか?と聞かれたら……。


完全に断ち切ることなんて出来ない。


そんな思いが頭をグルグル回る。


なんだろう、この複雑な気持ちは。


モヤモヤした、どう表現したらいいのかわからないどうしようもない気持ち。