「私も一応、人間なんで、いろんな思いはあります。誰かと仲良くなっても、また裏切られたらどうしようって思いもあります。だから感情を表に出さないことで周りを寄せ付けないようにしてるんです。誰かに裏切られるより1人でいた方がいいので」
「うん……」
「でも妹や弟は可愛いし、あの子達は私を裏切らないってわかっているので、あの子達の前では自分の素直な感情が出せるんだと思います」
「そっか……嫌なこと思い出させて悪かったな」
「いえ……」
今井は本当は弱いのかもしれない。
凛として強そうに見える容姿とは違い、とても傷つきやすくて繊細で。
「先生、そろそろ帰ります」
「えっ?」
時計を見ると、21時少し前。
いつもなら蒼太はベッドに入ってる時間だけど、今日は今井たちが来てるからかテンション高めだ。
でもそろそろ寝かさないとヤバイよな。



