「遅くなって申し訳ありません!」
俺は職員室のドアを開けて、そう言って頭を下げた。
職員室には園長、綾瀬先生がいて。
蒼太は椅子に座って下を向き、こちらを見ようとしなかった。
相手の子は……。
えっ?れいなちゃん?
少し離れた場所に椅子に座っている、おままごと仲間のれいなちゃん。
泣いていたのか目が真っ赤だ。
その傍らには30代前半の少し派手な格好をした母親らしき女性がいた。
この人、確か、井戸端会議で俺をジロリと見ていた中にいた。
れいなちゃんの母親だったのか……。
あの井戸端会議の時のように、俺をジロリと見ると、こちらに向かって来た。



