次の日。
夜も早目に寝たからか、朝はスッキリとした目覚めだった。
蒼太に朝ごはんを食べさせ、保育園に行く用意をしたあと、自分の用意をする。
家を出るまで、まだ少し時間があるな。
俺はキッチンの換気扇の下に行き、タバコを咥えて火をつけた。
「パパ!」
リビングにいた蒼太が俺のとこにきて足に抱きつく。
「ん?」
蒼太にタバコの煙がいかないように、タバコを灰皿に押し付けた。
「お弁当、作った?」
「えっ?」
「お弁当!」
お弁当?
今日は水曜日じゃないぞ?
「蒼太?今日は水曜日じゃないけど?」
「お弁当、いるの!」
「えっ?」
マジで?
俺は冷蔵庫に貼ってある1ヶ月の予定表を見た。
そこにはお弁当がいるとも書いてなくて。
学年通信を見ると、下のお知らせ欄に太文字でお弁当の用意をお願いしますと書いてあり、日付は今日になっていた。



