「何か用事があるから何回も電話してきてるんじゃないでしょうか?」 「うん……」 「出てあげて下さい」 今井の言葉に、俺はコンビニの駐車場に車を停めた。 「ゴメン、ちょっと電話してくる……」 「はい」 俺はタバコを持って、車から降りると灰皿のあるところに行った。 パーカーからスマホを取り出す。 画面を見ると、画面いっぱいの着信履歴。 それは全て綾菜の名前で埋め尽くされていた。