どうしていいのかわからなくなり、頭を抱え項垂れた。


どうしたらいい……。


これからどうしたらいい。


その時、ダイニングテーブルに置いた母子手帳が目に入った。


再び母子手帳を手に持って、ペラペラと捲っていく。


最後まで捲った時、母子手帳を包んであった透明のビニールのカバーに挟まってい手紙が見えた。


何だ?これ?


薄いピンク色の封筒。


それを開けて、中の便箋を取り出す。


便箋の真ん中に、ただ一言……。



【あなたの子です】



と、だけ書いてあった。


やっぱり、あの子は俺の子なのか?


そしてやっぱり母親は綾菜で……。


わかってる。


母子手帳に書かれている字、綾菜の名前を見たからわかってる。


でもな、どこかで認めたくない自分がいるんだ。


だから、そんなこと突然言われて誰が信じる?


仕事は?


飯は?


子供の面倒は?


どうすんだよ、俺……。