【先生×生徒シリーズ】ある日突然、パパになった俺の物語




………………ん?


体が重い……。


そっと目を開けていくと、蒼太の顔が目の前にあった。


俺のお腹の上に乗ってる蒼太。



「パパ!保育園!」


「えっ?あ、うん……」


「早く!ちこく!」


「うん。わかった」



俺は蒼太の背中に手を回し、ギュッと抱きしめる。


そのまま起き上がろうとしたけど、体に力が入らない。



「蒼太?悪いけど、下りてくれないか?」


「はい!」



蒼太は元気な返事をして、ソファから下りた。


体を起こすけど、頭がボーとしてフワフワしてる。


体のダルさも、さっきと変わらない。


スマホを見ると、目覚ましをセットしていた時間はとっくに過ぎていた。


ヤバッ!


そう思って焦るけど、体が言うこと聞かない。



「パパ!早く!」



蒼太が俺の手を引っ張る。


ソファから立ち上がろうとするけどダメだった。


このまま運転して保育園に連れて行ったら事故るかもしれない。


そのくらい体がダルかった。


事故らなくても、仕事に行ったら倒れるかもしれない。


今日は無理しないで休んだ方がいいかもな。


校長に文句言われてもいいや。


俺はスマホを取り、学校と保育園に休むことを言うために電話をした。