【先生×生徒シリーズ】ある日突然、パパになった俺の物語




マンションの前に着いた。


その前に立ち止まると、今井も一緒に立ち止まった。



「お茶でも飲んで行く?」



俺はマンションを指差してそう言った。



「えっ?」



いつも無表情の今井が目を見開いて、俺を見る。



「…………あ、いや、ゴメン」



俺は何を言ってるんだ。


生徒を家に誘うなんて。


別に変な意味はない。


ただ、お礼がしたくて言っただけなのに、今井に変な誤解されてたらどうしよう……。



「私はここで……」


「じゃあ、送って行くよ」


「いえ、大丈夫です。蒼太くんを早く寝かせてあげて下さい」


「…………でも、やっぱり女の子を1人で帰らすわけにはいかないから」



俺がそう言うと、今井は少し肩を揺らして驚いた顔を見せた。