今日も延長保育で、蒼太が一番最後の迎えだった。
保育園では、いつものような元気はなく、ずっと教室の隅っこに座っていたと綾瀬先生が教えてくれた。
綾瀬先生から何かあったのか聞かれたけど、本当のことが言えなかった。
蒼太は車の中でも、家に着いてからも一言も言葉を発することなく、ずっと下を向いていた。
俺は別に怒ってるわけじゃない。
逆に蒼太に対して申し訳ない気持ちでいる。
なのに……。
何でだろう……。
蒼太に声をかけてやることが出来ない。
優しい言葉を言ってやれない。
必要最低限の言葉しか交わせなくなっていた。



