校舎裏の人目のあまりないところへ急いで行った。
でも…………。
何でこんな時に…………。
段になっているとろこに1人の生徒が座っていた。
他の場所に行こうとした時、そこにあった石を踏んでしまい音を立ててしまった。
その音に気付いた生徒がこちらを向く。
…………あっ。
生徒も俺を見て少しだけ目を見開くけど、またいつものように無表情に戻った。
「今井……」
今井はすぐに俺に背を向けるように座り直す。
俺は今井の側に行った。
「こんなとこで何してんだ?」
そう言って、今井の後ろから覗き込む。
今井の膝の上にはお弁当が乗っていた。
「先生こそ……こんなとこで……」
「あっ!そうだ!保育園に電話しなきゃいけなかったんだよ!」
「何かあったんですか?」
「延長保育をだな……」
俺はそう言って、スーツのポケットからスマホを取り出し、今井の隣に座った。
今井は少しだけ迷惑そうな顔をすると、俺から少しだけ離れて座り直した。



