「まぁ、そうだけど……」
兄貴はそう言ってタバコを灰皿に押し付け、ビールを飲んだ。
でも、あんなに女遊びの激しかった兄貴だけど、兄貴の一目惚れらしい。
それまで激しかった女遊びを一切やめ、理子さん一筋になり、結婚した。
確かに理子さんは美人だ。
それに都会から、こんなど田舎に嫁いで同居までしてくれてる。
こんな田舎には勿体無いくらいの人。
「さっき、台所でお袋と理子が子供の好きそうな食べ物は何だろうねぇって楽しそうに話してたぞ?」
「えっ?そうなのか?」
「あぁ、親父はわからんけど、お袋と理子は蒼太を受け入れてるんじゃないのかな?もちろん俺も受け入れてる。だから名前で呼んでるし。夏美だってそうだと思う」
「あぁ」
兄貴の話を聞いて、少しだけ嬉しくなった俺がいた。



