法事も終わり、2階の大広間での食事が始まった。
蒼太の前にも、お膳が置いてある。
大人用のやつが。
お袋は俺が彼女を連れて帰ると勘違いして用意したものだ。
親父の挨拶が終わり、これから食事だとなった時。
「あの!ちょっといいですか?」
俺は手を上げてそう言った。
みんなが俺に注目する。
ついにこの時が来た。
周りのみんなも俺と同じ気持ちなんだろう。
誰1人、言葉を発することなく俺を見ている。
「あ、あの……えーっと……みなさんは俺が連れて帰ったこの子のことが気になってると思いますが……」
俺はそこで言葉を切り、蒼太に目を向けた。
そして、俺は蒼太から、みんなの方に目を向け、一呼吸置き、ゆっくり口を開いた。
「…………この子は、俺の子です」



