外に出ると、綾瀬先生がこちらに気付き近づいて来た。
「帰られますか?」
「えっ?あ、はい」
そう返事をした俺だけど、目は園庭の外を見ていた。
「深山さん?どうかされました?」
「…………えっ?」
綾瀬先生に目を向ける。
「あ、いや、何でもないです。今日はありがとうございました」
「こちらこそ!子供達も喜んでたと思います」
綾瀬先生の話なんて耳に入って来ない。
「あの、大変申し訳ないですが、急いでるので、これで失礼します」
「そうなんですね。蒼太くん、バイバイ!」
「バイバイ!」
俺は綾瀬先生に会釈をして、蒼太の手を引き門に向かって歩き出した。



