あの無表情のまま俺を見て、廊下を歩いてどこかに行ってしまった。
なんで今井が保育園に?
てか、ヤバイ……。
あぁ、ヤバイよ。
絶対に見られたくない姿をうちの生徒に見られるなんて。
「パパ?どうしたの?」
「えっ?あ、ゴメン……。れいなちゃん?もい帰らなきゃいけないんだ……」
「えー!」
れいなちゃんが不満そうな声を出す。
「ゴメンね。この続きはまた今度ね」
「…………わかった」
少し不貞腐れてるれいなちゃんの頭を優しく撫でた。
「蒼太、帰るぞ!」
「はい!」
蒼太は元気よく返事をして、元気よくおままごと仲間にバイバイした。
蒼太に帽子を被らせ、カバンを掛けてやり、水筒を持って、教室にいた先生に挨拶して、蒼太の手を引き教室を出た。



