「蒼ちゃんのパパはパパで、れいなはママね。けんちゃんと、しょうくんと、蒼ちゃんは子供」
れいなちゃんが次々と配役を決めていく。
蒼太以外の男の子の名札を見る。
けんちゃんは“けんた”で、しょうくんは“しょうや”と名札に書いてある。
男の子3人は、れいなちゃんの勝手に決めた配役に文句も言わず“はい!”と元気よく返事をする。
君たちは、れいなちゃんの下僕か?
でも俺、配役が子供とか、おじいちゃんじゃなくてよかった〜。
「じゃあ、パパは会社から帰って来るところからだから、蒼ちゃんのパパはあっちから歩いて来て?玄関はここね。3人はテーブルのとこね」
れいなちゃんは玄関がある設定の空間を指差す。
ダンボール箱で出来たテーブルの前に3人が並んで座る。
俺は、れいなちゃんに言われたように少し離れたところに移動した。



