「深山さん、学校の先生だからこういうのが得意かなと思いまして……」
綾瀬先生は小声でそう言った。
学校の先生って言っても幼稚園でも小学校でもなく高校だからね。
でも子供達のワクワクした目を見ると、やらないわけにはいかず……。
「えーっと、桜は……」
俺は桜について自分の知ってる全てのことを話した。
桜について語って、どれくらい経ったのか。
「あ、あの、深山先さん?もう、その辺で……」
「えっ?」
綾瀬先生は困った顔をしていて、子供達はさっきまでのワクワクした目とは違い、冷めた目をしていた。
ヤベ。
「すみません。つい……いつもの授業のようにしてしまいました……」
「いえ……」
綾瀬先生は明らかに、こいつに喋らせて失敗したって顔をしている。
「じゃあ、みなさん!公園の外には出ないようにして遊びましょう!」
綾瀬先生は笑顔でそう言うと、子供達は元気よく返事をして公園内に散らばって行った。



