「.....っ。」 奏くんの表情はいろんな感情が詰まっていた。 辛さ、悲しさ、悔しさ..... 嬉しさ。 悲しそうだけどどこか嬉しそうな感情を帯びるその表情。 「何が書いてあるの?」 気になった私は読み終わったであろう奏くんに質問する。 「見てみろ。」 奏くんはそう言って手紙とノートを私に渡してくる。 「.....。」 まず私が読み始めたのは手紙の方。 この手紙って....。