「そうですけど。」


私はとりあえず私の肩を持って私を揺さぶる八重歯くんの手を掴みながら言う。


揺さぶられ過ぎて正直気持ち悪い。


「やっぱり。僕の名前は雪斗。よろしくね。え〜と....?」


「美紀です。」


「あぁ、美紀ちゃん。」



.....あれ?

なんかおかしくない?


えっと、我が家の娘さんは五人。


翔ちゃん、千尋ちゃん、奏ちゃん、裕ちゃん、雪ちゃん.....。


ん?

んん?

んんん?


「雪ちゃん?」


「.....そうだけど?」


「っ!!?」



あぁ!!わかった!!

わかったよ!!


「おいおい。ちょっと、待てよ。ちゃんと説明しろよ。雪斗。」


八重歯くんが不思議そうにそう呟く。

その他のメンバーも不思議そうに雪ちゃんこと雪斗くんを見つめる。


「え?吉香さんから聞いてないの?今日から新しい家政婦さんが来るって。」


雪斗くんもまた不思議そうに呟く。


「「聞いてないし(ねーし)。」」


わお。

雪斗くん以外の他のメンバーの見事なハモリ。


「という訳だからみんな自己紹介。」


「......。」


みんな納得いかなさそうな顔をしているが各々、自己紹介を始める。








「」