「嫌いにならないで。もう、一人にしないで。」


弱々しい声でそう呟く翔太くん。


「嫌いになんてならないよ。一人になんて絶対させない。翔太くんが嫌がってもずっと側にいるから。」


一人は寂しい。


一人は辛い。


だけど二人なら乗り越えられるよね?


「ありがとう。」


私の腕の中から翔太くんの柔らかい声が聞こえた。