今日一日ずっと翔太くんのことを考えてた。


で、放課後になってお家に帰って未だに翔太くんのことを考えながら家事をしている。


「は〜。」


翔太くんが私に怒鳴ったあの日から、翔太くんの様子がおかしい。


みんなは気づいているのだろうか?


プルルッ


そんな時に家の電話がなる。


え?誰だろう?


この家に来て初めての電話。

みんなケータイを持ってるし、こんなこと一度もなかった。


私は電話に近づいて恐る恐る電話を取る。


オレオレ詐欺だったら即、切ってやる!!


「はい。」


『こんにちは。翔太の父です。』


「へ?」


しょっ翔太くんのお父さん!!?


受話器の向こうから品のある低い声が聞こえる。


翔太くんのお父さん詐欺か!!?


『翔太はそちらにいますか?』


「いえ...」


『そうですか....では、伝えてください。帰ってきて欲しいと。』


「はい....ってえ!!?」


『では、失礼します。』


ツーツーッ


なっ何今の?


私は固まったまま受話器を見つめる。



意味わかんないから!!

ちょっと待ってよ!!