「なんかいつもと違う気がする。」


何が違うかって言ったらうまく答えられないけど。

辛そうな顔をしてるっていうかなんてゆうか....


「別に何もないよ?」


にっこり笑うその表情には貼り付いたような不自然な笑顔。


いつもならもっと笑顔をうまく作るのに今はうまく作れていない。


「何でもないこと....」


私は翔太くんの台詞を否定しようと口を開く。


でも...


「干渉しないで。始めにそう言ったよね?」


翔太くんは不機嫌そうにそう言って席を立つ。


「あっ、ちょっと!!」


そんな翔太くんを引き留めようとするけど...


「もう行くから。いってきます。」


翔太くんは鞄の中に用意していた弁当を詰めてリビングを出た。