みんなそんな風に思ってたんだ。


「ありがとう、みんな。これからも頑張るね。」


私は雪斗くんから離れてみんなに感謝の気持ちを告げる。


人に求められるって認められるって嬉しい。


雪斗くんは少し名残惜しそうに私から離れる。



「ところでなんでみんなそんなに心配してたの?」


不思議に思って首をかしげる私。


「え?だって、美紀が僕らのせいで家出したから....。」


可愛らしく答えてくれるのは翔太くん。

なんか暗い気がするが気のせいだろうか?


「家出?いや、今日は帰るの遅いって雪斗くんが言ってたから少し遊んだだけだけど....?」


「「え!!?(は!!?)」」


え?え?


みんな私の台詞を聞いてとても驚いてる。


「嘘っ!!?俺てっきり美紀はこんな家が嫌で家出したのかと...。」


「くそっ!!祐希の勘違いかよ!!心配して損した!!」


「でも千尋たちの態度はいけなかったと思う。いい機会だったんじゃない?」


「.....っ。」


「えー。遊んでただけとかぁー。」


「ねみー。」



私の前でワイワイガヤガヤ。


楽しそうに笑ってるみんな。


みんなの笑顔を見たかった。

寂しそうな顔も辛そうな顔も見たいわけじゃなかった。



これからもみんなの支えになれればいいな。