「色々あるんだ。アイツらみんな。だから許してくれ。」


ご飯を食べながら私にそう声をかけてきたのは祐希くん。


「美味しい。」


一人で黙々とご飯を食べてるのが雪斗くん。


「うん。わかっているよ。大丈夫。」


雪斗くん以外の私たち二人は真剣な表情でご飯を食べる。


色々みんなあるんだ。

大丈夫。

そこは理解してるつもり。


「ごちそうさま。」


雪斗くんは食器をキッチンに持っていって食器を洗い始める。


.....て!!


「ちょっと待って!!それは私の仕事だから!!私がやるよ!!」


私は急いで雪斗くんのところに行って雪斗くんを止める。


「なんで?美紀ちゃんはご飯食べてるし、僕が食器を洗うのは普通じゃない?仕事とか関係ないよ。」


雪斗くんはと言うと不思議そうに私を見つめている。


あっ、知らないんだ。


「雪斗くん。全部自分でやらなくてもいんだよ?家事は私に任せて?」


雪斗くんはきっと誰かを頼ることを知らない。


全部自分でやってたら身が持たなくなるよ。