「ねぇ、美紀の学費ってなんで私が払ってるの?」


お母さんがいたのは私の部屋。

私の部屋からお母さんが出てきた。


「その金を薬にまわしたいな。」


お母さんが持ってるのは包丁。


「薬がないとあの人に会えない!!会えない会えない会えない!!」


今度は泣き出すお母さん。


あの目。

虚ろなあの目。


殺気を感じた。


殺される。


「やっ、来ないで...っ。」


上手く喋れない。

足が動かない。