翔太くんは洗面所に行って以来全くそこから出てこない。


「....。」


何やってるんだろう?


もうすぐ4時半。

そろそろ家を出る時間。


机の上には朝ごはんと弁当。


ガチャッ



この音は....


「まっ待って!!お弁当!!ご飯も!!」


私は急いで玄関に向かう。


そこにいたのは翔太くん。


もう家を出ようとしていた。


翔太くんは私の方を振り返りにっこり一言。


「僕に干渉しないで。お弁当もご飯もいらないから。」


もちろん目は笑わずに。


そして勢いよく扉が閉まる。